【天皇杯サッカー】天皇杯は、4回戦の8試合をカシマスタジアムなどで行い、
鹿島がMF野沢拓也選手(29)のゴールなどで2―1で
C大阪を下して準々決勝に進出した。日本代表のアルベル
ト・ザッケローニ監督が大きな期待を寄せるDF伊野波雅
彦選手(25)も攻守で奮闘。リーグ制覇は厳しい状況の
鹿島だが、最後の1冠獲得へチーム一丸になっている。
常勝軍団が意地を見せた。前半17分にセットプレーはう
ちのチャンス。生かせてよかったという野沢選手のFKで
オウンゴールを誘って先制すると、同44分には再び野沢
選手がゴール正面やや左からの約20メートルのFKを右
足で直接突き刺した。10日間で4試合をこなすハード日
程で小笠原選手、マルキーニョス選手を先発から外した鹿
島だったが、今季リーグ戦で2戦2敗だった苦手のC大阪
に競り勝った。
リーグ戦で27失点とJ1最少失点を誇る守備を統率した
のは、日本代表の伊野波だった。試合後は相手が引いてく
れたからと苦笑いしたが、厳しいマークと絶妙なカバリン
グでC大阪の強力攻撃陣を1失点に抑えた。さらに正確な
フィードで攻撃の起点にもなった。今夏にはロシアリーグ
のトム・トムスクから移籍交渉の打診を受けるなど海外移
籍を目指す25歳が、最終ラインから攻守両面を支えた。
10月の日本代表2試合に招集された伊野波選手だが試合
に出場することはできなかった。しかし、協会関係者はザ
ッケローニ監督は凄く気にかけていると指揮官が注目する
存在であることを明かす。代表のセンターバックは横浜の
中沢、栗原、名古屋の闘莉王選手と負傷者が続出している
だけに、1月のアジア杯では先発するチャンスは十分にあ
る。活躍次第では一気にレギュラーを勝ち取る可能性も出
てきた。
リーグ4連覇を目指していた鹿島だが、残り4試合で首位
名古屋と勝ち点8差の2位と厳しい状況だ。20日にも名
古屋の優勝が決まる可能性もあり、天皇杯で敗退すること
になれば4季ぶりの無冠となる可能性が高い。野沢選手が
この大会はタイトルを狙える一つ。優勝を目指して頑張り
たいと最後の1冠に意欲を見せれば、伊野波選手も勝った
ことが大きい。ここを乗り越えたら最後までいかないと、
もったいないと元日の決勝へと目を向ける。
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